お知らせ

2014年05月26日
画像

「ISGAN Award」受賞プロジェクトが発表されました

「第1回ISGAN  Award」の受賞プロジェクトが、

5月12日、ソウルで開催された第5回クリーンエネルギー大臣会合(CEM5)の場で発表されました。

 

今回のテーマである「Consumer Engagement and Empowerment(消費者の関与と消費者への選択権の付与)」

に合わせて15ヶ国からのべ40件以上の応募があり、

審査委員会での審査を経て、受賞プロジェクトが以下のように発表されました。


ISGANウェブサイトの情報をJSCA事務局で翻訳しました。
 

~  受賞プロジェクト(仮訳)~

▼大賞(Award of Excellence Winner)

プロジェクト名:Energy New Orleans ”SmartView” AMI Pilot

プロジェクト主体:Enetergy New Orleans, Inc.

国・地域等:米国

URL等:www.entergy-neworleans.com/smartview

 

Entergy New Orleans社の「Smart View」は低所得層を対象とした先進メーターインフラ(AMI)のパイロットプロジェクトであり、AMI技術を活用し自ら進んでエネルギーを賢く利用し、使用料を減らしてもらう。Entergy New Orleans社は、低所得層の電力使用量とピーク時需要を減らすことに焦点を当て、ピークタイムリベートやエアコンの負荷コントロールなどの複数のデマンド・レスポンスプログラムで消費者の行動を評価した。本プロジェクトにおいては、非営利の地域コミュニティ7団体、様々なメディアキャンペーン、地域イベント、対象を絞り込んだ郵便やお客様コールセンターを含む様々な提携先や募集、教育手法が活用された。

 

本プロジェクトの参加者は4,700人(対象人口のおよそ10%)で、広範囲に及ぶAMIプログラムに必要な消費者サポートのレベルを見積もるとともに、様々なスマートグリッド技術教育プログラムの実施、測定プロトコルの開発、消費者行動とエネルギー利用のインパクトに関するデータの集積を行った。プログラム参加者のおよそ80-90%が本プログラムによってエネルギー使用料が減り、90%以上が将来的にもAMIプログラムに参加したいという結果が出た。

 

この「Smart View」AMIプロジェクトでは、消費者の関与と消費者への選択権の付与というサイクル(※)が十分に実現され、Entergy New Orleans 社員、ニューオーリンズ市議、地域コミュニティ団体それぞれの積極的な参加を一つにまとめてAMI技術を市に上手く導入し、参加者を教育し、省エネを達成し、未来のAMI技術のプラットフォームとなった。

 

(※)Awareness, Education, Engagement, Empowerment, Satisfaction, Sustainability, and Wide Applicability and Impact

 

------------------------------------------------------------------------------------

▼2位(Honorable Mention)

プロジェクト名:EcoGrid: Consumer Engagement

プロジェクト主体:Østkraft Holding A/S

国・地域:デンマーク

URL等:http://www.eu-ecogrid.net/

 

「EcoGrid」プロジェクトはデンマーク、ボーンホルム島で実施された大型スマートグリッド実証プロジェクトである。本プロジェクトでは、島の電力消費者の10%近くに相当する、およそ1900世帯の家庭と100もの産業・商業ビルが参加した。ほとんどの実証参加者にはスマート・コントローラとAMIを備えたデマンド・レスポンス機器が与えられた。ボーンホルム島の地域電力会社であるØstkraft Holdingがこの「EcoGrid」実証プロジェクトのホストであり、同プロジェクトの参加者に対して責任を担っている。

本プログラムの包括的目標は、現代のコミュニケーション技術と革新的なマーケット・ソリューションが促進する消費者関与によって、50%以上を再生エネルギー源から賄う電力システムを実現することである。具体的には、小規模及び/または住居用の電力消費者がリアルタイムの価格シグナルに積極的に反応することで電力市場に参画し、再生エネルギーによる発電のバランシングに貢献することが目的となる。この取組みでは消費者を参加させるための意欲的な募集と教育プログラムが行われた。特に募集については、「平均的な」電力の消費者を対象として調整が行われた。消費者にずっと関与してもらうには、その期待を継続的にマネジメントする必要があることがわかった。

このプロジェクトでは、消費者の関与と消費者への選択権の付与というサイクルが十分に実現されている。統合し良く練られて実行された募集、人口に比して多くの人が参加する教育プログラム、そして、全体の検証期間を通じて参加者のうち少なくとも80%が参加し続けるという継続的な関与が特徴的である。

 

------------------------------------------------------------------------------------

▼3位(Finalists)

プロジェクト名:Advanced Building-Scale Smart Grid Demonstration at Mesa del Sol

プロジェクト主体:Sandia National Laboratory

国・地域:米国

URL等:なし

 

本プロジェクトは、新エネルギー・産業技術開発総合機構(NEDO)、清水建設、東京ガス、ニューメキシコ電力公社、ニューメキシコ大学、Mesa del Sol(実証ビル)、サンディア国立研究所等の日米複数団体が共同して実施している。広い範囲で正味需要が調整できることを念頭に、実証ビルに電力と冷/温水を供給し商業用途の電力・熱の効率管理を可能にするマイクログリッド技術のアプリケーションの実証している。また、このプロジェクトのマイクログリッドは自立運転・系統への再接続をスムーズに切り替えることができ信頼性とレジリエンスを高めている。

 

------------------------------------------------------------------------------------

プロジェクト名:Nice Grid the French Demonstration of GRID4EU

プロジェクト主体:Électricité Réseau Distribution France

国・地域:フランス

URL等:http://www.nicegrid.fr/

 

GRID4EUは複製(replication)と拡張(scalability)の可能性を備えた欧州最大規模の実証プロジェクトであり、そのうち、ニースの系統プロジェクトはGRID4EUを構成する6つの実証モデルの一つである。実証サイトのニースは高圧送電線から遠く、それが電力供給と安定性において弱点となっているが、潤沢な太陽光資源に恵まれた地域である。また、このプロジェクトは、地域・市街地レベルで、分散型太陽光発電システム、部分的送電停止容量(目標値:3.5 MW)、エネルギー貯蔵システム(1.5MW容量のリチウムイオン電池)の大規模統合を伴う電力管理の最適アプローチについて、配電系統・電力生産者・需要家といったシステム全体の中の異なる地点で実証することを目的とするパイロット事業である。

 

------------------------------------------------------------------------------------

プロジェクト名:Borrego Springs Microgrid Demonstration

プロジェクト主体:San Diego Gas and Electric

国・地域:米国

URL等:http://www.energystorageexchange.org/projects/251

 

本プロジェクトでは、どのようにしたらマイクログリッドがシステム障害に良く対応し、ローカル地域への電力を維持することで、顧客がより信頼できるサービスを提供できるかについて研究する。また、このプロジェクトでは、地域の需要家の再生可能エネルギーシステムを連系させる。マイクログリッドは、地域での発電とエネルギー貯蔵を充分に備えることで よりレジリエンスに優れ、強い系統を創造する。需要家とユーティリティーの回路システムを一緒に作動させることで、マイクログリッドが広範な適用可能性と拡張性を秘めており、これまで需要家の手に届きにくかった代替サービスを届けるモデルとなり得ることを、このプロジェクトは実証する。

 

------------------------------------------------------------------------------------

プロジェクト名:Inovgrid

プロジェクト主体:EDP Distribuição Energia S.A

国・地域:ポルトガル

URL等:http://www.inovgrid.pt/

 

消費者を中心に位置付けた本プロジェクトは、教育と家庭ディスプレイツールを取り入れながら、エネルギー料金を下げ、スマートグリッド技術を用いた効率的なエネルギー利用を促進し、消費者にこれら恩恵がもたらす価値を理解させ、参加者の価値を創造する。本プロジェクトでは3万の需要家に対し、平均して4%のエネルギー効率向上効果がもたらされた。またポルトガル各地域、15万の消費者へと対象を広げており、現在では欧州における実証サイトとして活用されている。

 

------------------------------------------------------------------------------------

プロジェクト名:LINEAR – Local Intelligent Networks for Energy Active Regions

プロジェクト主体:VITO NV

国・地域:ベルギー

URL等:http://www.linear-smartgrid.be/

 

LINEARスマートグリッドプロジェクトでは住居用電力消費を風力・太陽光エネルギーの利用と調和させるソリューションに重点的に取り組んだ。政府と連携し産業界の研究協力パートナーとともにデマンド・レスポンスの技術・システム・系統間の相互接続アプローチを開発・実証・評価するために、このプロジェクトは実施された。また、家庭エネルギー監視システムによる可変時間帯別料金(TOU)モデルと、スマートスターとモデルの両方を評価した。スマートスターとモデルとは、快適さ・経済的報酬・消費者と系統運用者にとってのフレキシビリティを確実にするために、参加者(消費者)によって定義される。

 

------------------------------------------------------------------------------------

プロジェクト名:Power Matching City

プロジェクト主体:DNV GL Energy

国・地域:オランダ

URL等:www.dnvgl.com/powering-the-future

 

パワー・マッチング・シティは、オランダ・フローニンゲン市での実際の生活を通じ将来のスマートエネルギーシステムを実証する灯台プロジェクトとして国際的に知られている。既存のエネルギーインフラを活用し、より持続可能なエネルギーの未来をどのように実現することができるか、実際の、そして再現が可能な例を提示してくれる。40の参加者が、エネルギー利用の状況とその意味を知らせて、エネルギーの節約と料金の削減に役に立つアプリケーションを使ったシステムに積極的に参加している。系統におけるピークロードは、各家庭におけるエネルギーの需要と供給を動かすことで積極的に管理される。このプロジェクトの主な目標はエンド・ユーザー、エネルギー供給者、系統運用者にとっての付加価値を決定することである。また、成果はスマートグリッドの大規模な水平展開を可能にし促進するために使われる。

 

------------------------------------------------------------------------------------

プロジェクト名:PG & E’s Green Button

プロジェクト主体:Pacific Gas and Electric

国・地域:米国

URL等:なし

 

このプログラムは、需要家がそれぞれ選んだ第三者であるエネルギーサービスのプロバイダーとエネルギーデータが共有できるシンプルかつ安全なシステムを需要家に提供することで、エネルギー利用に関するより強力な制御の権限を需要家に与えるプラットフォームを実現する。Pacific Gas and Electric社は、ベンダーの50以上のアプリケーションを検討し、8つのエネルギーサービスアプリケーション開発業者を選定した。このプログラムのプラットフォームにより需要家がエネルギー利用について管理し、エネルギー料金を削減できる革新的なツールを継続的に開発できるようになる。2011年のプログラム開始以来、約1万5千の需要家が、グリーンボタン・プログラムに参加している。

 

------------------------------------------------------------------------------------

プロジェクト名:Share!

プロジェクト主体:北九州スマートコミュニティ創造協議会

国・地域:日本

URL等:http://jscp.nepc.or.jp/en/kitakyushu/index.shtml

本プロジェクトはダイナミック・プライシング、インセンティブ・プログラム、再生エネルギーのコミュニティへの導入によるエネルギーシステムと連携することで、エネルギー効率の向上と社会的コストの削減を目指している。本プロジェクトでは、参加者を交えての100回以上の講座や継続的な意見交換会とワークショップを含む、広範囲に亘る消費者への働きかけと教育プログラムが実施された。その結果、住民は快適さを損なわずに電気料金を削減し、ピーク時のエネルギー利用を20%削減することができた。また、経済的価値への意識がより向上した。

 

 

▼ISGAN公式ホームページ
 http://www.iea-isgan.org/?c=2/294

 

▼CEMS5公式ホームページ
 http://goo.gl/f95SpJ

 

 

一覧へ戻る