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スマートグリッドの展開に必要な相互運用性(GSGF白書の公開)

インターオペラビリティ(相互運用性):スマートグリッドの展開に必要なもの

GSGF内に設置されたワークグループ活動の成果である白書の第二弾が発表されました。
世界の既存のスマートグリッドの状況と、取り組むべき主要な相互運用性の課題を、標準化、電力市場の役割、
サイバー/システムセキュリティの面から明らかにしています。ぜひご覧下さい。

▼ワークグループメンバ
チェア:Per-Olof Granstrom, EDSO for Smart Grids (欧州)
参加国:米国、イスラエル、韓国、デンマーク、アイルランド、オーストラリア、オランダ、イタリア

▼GSGFプレスリリース(英語)
http://www.globalsmartgridfederation.org/2014/08/07/interoperability-a-must-for-the-development-of-smart-grids/

 

GSGFが世界的な視点から相互運用性を考察 ~技術面の議論から、実社会における展開戦略の段階へ~

(プレスリリース仮訳) ※9月9日一部修正
 
本日、GSGFはスマートグリッド相互運用性について報告書を公開した。本報告書は、スマートグリッドの現状を世界規模で調査し、相互運用性の主要課題を明らかにしている。今後、企業の経営陣や政策決定者に相互運用性に関する重要な議論に参加してもらった上で、単に技術面のみならず、実際の展開戦略について議論ができる段階に移行させるには、複雑なプロセスを経ることになるだろう。しかし、本報告書の公開がその第一歩になるものとGSGFは考えている。

 GSGF白書「スマートグリッドインターオペラビリティ」 (PDF)

スマートグリッドは、我々が求める持続可能で安定した自由競争経済を実現するにあたって費用対効果の高い方策の1つである。現在、中央集中型の電力系統から、需要家に焦点を当てた分散型でかつ予測がより難しい電力系統への転換期にあって、配電網の積極的な運用は必要不可欠である。そうすることにより、系統運用者は、増大し続けるデータと新技術を駆使してエネルギーの流れを監視・調整したり、新しいサービスを提供するといったことが徐々に可能になるだろう。しかし同時に、効果的に機能させなければならない技術、システム、そして組織にとっては、新たに重大な課題も生じる。よって、こういった極めて重要な新製品、新サービスは、マルチベンダー、マルチ標準で、域内で製造し複数のオペレータが関わるといった環境下となれば、相互運用性を確保しなければ運用することができないだろう。


標準規格
スマートグリッド相互運用性と標準規格の取り組みは世界中で行われており、500以上の異なるスマートグリッド規格がマッピング調査により明らかになっている。今後標準規格をさらに調和させることが必要だが、克服しなければならないハードルも多い。例えば、標準化にはとりわけ多大な時間を要するが、標準規格に適合している機器間であっても、それぞれのメーカが異なると相互運用性に問題が生じるケースもある。また、「アップグレーダビリティ」すなわち技術開発が進んだ時の標準規格との適合性も求められている。

 

電力市場の規制、役割と責任
電力市場では、関係者の役割と責任は、市場規制と同様にしばしば不明確であり、また国によっても大きく異なる。例えば、デマンドレスポンス、柔軟なサービス、分散型再生可能エネルギー源の出力抑制など、効率的にグリッドを運用するのに大きく関わる新しいサービスの展開が可能となるよう、規制を全面的に変更する必要である。標準化と市場規制は同じ目的で使われることがあり、そのため重複するリスクがあることに注意しなければならない。

 

サイバーセキュリティとシステムセキュリティ
情報通信技術が大量に利用され、また開発が進んだことにより、システムは複雑になったが、データへのアクセスはより容易になった。それに対応して、サイバーセキュリティとシステムセキュリティに対する脅威はさらに蔓延している。インフラを安全に維持するために、システムは安全で強じんな構造(いわゆる「セキュリティ設計」)を用いた設計を必要としている。相互運用性は、インターフェースと機能を明確に特定することにより、根本的な安全性に貢献することができる。 
 

プレスリリース(JSCA英語サイト):https://www.smart-japan.org/english/reference/l3/Vcms3_00000047.html