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用語解説集

アンシラリーサービス
瞬時の需給バランスを調整することなどにより、電力の品質(周波数や電圧)を一定に保つサービスのこと。現状では電力会社のみが提供し、必要費用(アンシラリーサービスコスト)を、系統連系形自家発設置者および託送利用者に対して課している。

逆相電流
三相電流を対称座標法で表した成分の一つであり、相回転の方向が通常運転時の方向と逆の成分のこと。逆相電流が発生すると、回転型発電機の出力低下や損傷に至る可能性がある。


高調波
商用周波数の整数倍の周波数のこと。整流器、静止形周波数変換装置などを原因として発生し、回転機の過熱、コンデンサの焼損などの障害を及ぼす。マイクログリッドの自立運転時のような小規模系統においては、系統内に高調波発生負荷の割合が大きい場合、商用系統に比べ大きな高調波電圧が発生する恐れがある。


自営電力線
電力会社以外の者による電力供給のために敷設された専用の電力線のこと。

自己資本利益率
株主の視点から収益性を表す指標であり、「純利益/自己資本×100%」で定義される。

自動変動電源
太陽光発電や風力発電など、気象条件によって発電出力が変動する電源のこと。出力が不安定であり、導入の拡大とともに電力系統へ影響を及ぼす可能性があることから、自然変動電源の出力変動対策が課題となっている。

始動電流
負荷の起動時に流れる過渡的な電流のこと。始動電流対策が施されていないかご形誘導電動機の場合、定格の5~8倍の始動電流が流れる。マイクログリッドの自立運転時のような小規模系統においては、大容量負荷の始動電流により、周波数や電圧などの瞬時変動を引き起こす恐れがある。

正味現在価値
多期間に渡り発生するフリーキャッシュフローを、割引率を乗じて現時点での価値へと換算するDCF(Discounted Cash Flow)法に基づき、正味の価値を算出したもの。

自立運転
商用電力系統との連系を意図的に解除した状態で、分散型電源が自構内もしくはマイクログリッド内の負荷のみに電力を供給している状態のこと。

需給制御システム
電力需要や自然変動電源出力の変化に追従して電力供給を制御するシステムのこと。各種制約条件の下、コスト最小化、環境負荷最小化などを目的として制御を行う。

設備利用率
設備の運転状況を表す指標の一つであり、「評価期間中発電電力量/(設備容量×評価期間)×100%」で定義される。ミドル・ピーク電源の場合、需給調整のために部分負荷領域での運転が多いため、設備利用率は低くなる。

単独運転
事故などにより商用系統から解列されている線路において、本来停電すべきにも関わらず、分散型電源やマイクログリッドの運転により通電が継続されている状態のこと。保安上の問題や配電線の再閉路支障を生じる恐れがあるため、速やかに系統から解列する必要がある。

電圧歪み
電圧に高調波成分が含まれ、電圧波形が正弦波から歪むこと。

電圧不平衡
三相回路において、相間の電圧が平衡しない状態のこと。電圧不平衡が生じると逆相電流を発生し、回転型発電機の出力低下や損傷に至る可能性がある。マイクログリッドの自立運転時のような小規模系統においては、負荷の設置相や使用の偏りから不平衡が発生しやすい。

電圧フリッカ
電圧のちらつきのこと。蛍光灯や水銀等などの放電灯のちらつきなどの障害を及ぼす。マイクログリッドの自立運転時のような小規模系統においては、大容量負荷の起動時などに、電圧フリッカが発生する恐れがある。

電力貯蔵装置
電力を貯蔵する装置。二次電池、電気二重層コンデンサ、フライホイール、超電導磁気エネルギー貯蔵など。マイクログリッドの場合、電力品質の目標レベルに応じて電力貯蔵装置が必要となる。

投下資本利益率
資本の視点から収益性を表す指標の一つであり、「税引き後利益/投下資本」で定義される。

内部収益率
多期間にわたる費用と収益の現在価値を同額とする割引率のこと。

二次電池
充電と放電を繰り返し行うことが可能な電池のこと。鉛蓄電池やNaS 電池が代表的である。

費用便益比
事業の効果を金銭に置き換えて妥当性を評価する指標であり、「総便益/総費用」で定義される。

負荷率
負荷のピーク度合いを表す指標の一つであり、「評価期間中電力需要量/(最大電力需要×評価期間)×100%」で定義される。

プラグインハイブリッド自動車
電気モードもしくはハイブリッドモードで走行でき、電源コンセントから充電が行えるハイブリッド自動車のこと。

ブラックアウトスタート
停電状態において発電機を起動させ、マイクログリッドの系統を充電し、負荷への電力供給を確立させること。

分散型電源
既存電力系統を構成する大規模集中型電源に対して、太陽光発電や風力発電など、需要地もしくはその近傍に分散して設置される比較的小規模な電源のこと。

ベース電源
出力一定で連続して運転する電源のこと。一般的に発電コストが低い。

マイクログリッド
ある一定の需要地内で複数の自然変動電源や制御可能電源を組み合わせて制御し、電力・熱の安定供給を可能とする小規模な供給網のことであるが、現状では厳密な定義は存在しない。

ミドル・ピーク電源
需給バランスを維持するため、出力調整や起動停止を行う電源のこと。一般的にベース電源と比較して、出力変化速度や起動停止特性の面で優れる。


無効電力
負荷と電源との間を往復するだけで消費されない電力のこと。交流回路では、電圧を維持するため、無効電力の調整が必要となる。

メタン発酵
汚泥やごみなどの有機物を種々の微生物の作用によりメタンへと変換する技術のこと。

予備力
需要変動や自然変動電源の出力変動、発電機の計画外停止など、予測し得ない事態が発生しても電力供給を維持することを目的として保有しておく供給力のこと。

リアルオプション法
金融におけるオプション価値に適用する理論を利用した事業価値の評価法であり、不確実性を明確に反映することが可能である。

連系点
システム内外の境界点のこと。マイクログリッドでは、需給バランスを維持することを目的とする場合、ここの有効電力(連系点潮流)を計画値どおりに維持することが目標の一つとなる。

B種接地
高圧または特別高圧系統と低圧系統との混触時において、低圧電路の対地電圧を抑制し、感電事故、機器損傷などを避けるために行う接地。

CHP(Combined Heat and Power)
熱電併給システム(コージェネレーション)の別称として欧州で一般的に使われている。

DER(Distributed Energy Resource)
分散型エネルギー源のこと。

MCFC(Molten Carbonate Fuel Cells)
溶融炭酸塩形燃料電池のこと。電解質に炭酸塩を用いた燃料電池。

PAFC(Phosphoric Acid Fuel Cell)
りん酸形燃料電池のこと。電解質にりん酸を用いた燃料電池。

PEFC(Polymer Electrolyte Fuel Cell)
固体高分子形燃料電池のこと。電解質にイオン交換膜を使用した燃料電池。


RES(Renewable Energy Sources)
再生可能エネルギー源のこと。


RPS(Renewable Portfolio Standard)
発電事業者や電力小売事業者に対して、電力販売量の一定割合を再生可能エネルギーから供給することを義務付ける制度のこと。


SOFC(Solid Oxide Fuel Cell)
固体酸化物形燃料電池のこと。電解質にセラミックスを用いた燃料電池。